コミュ症&43歳で高齢出産ママの日記*神山ひなた

「人付き合いが苦手なまま、ラクに自分らしく生きる」を人生のテーマに、日々実践中。

青森へ子連れ帰省(2歳半娘)。私の父と会って食事しました。

前回の記事の続きです→ https://hinata-kamiyama.hatenablog.com/entry/2022/09/18/000000

青森帰省中、私の父に会いました。
約1年ぶりの再会です。

父は、私が29歳で実家を出たあともずっと
そのまま実家で一人暮らしをしています。
数年前から、黒柴を飼っています。
長くお付き合いしている彼女さん(父と同年代の方)はいるので、
完全にいつも1人、という感じでもなさそうです。

父が23歳のとき、私は生まれました。

父は基本的に物静かで、口数が少ない性格です。
でも、失礼な対応をされることが許せないタイプです。

昔、父と一緒に外食した際、
出てきたお皿が欠けていたのを見た父が
店員さんに「店長を呼んで」と言い出したことがありました。

出てきた店長さんに静かな口調で説教する様子に、私は
「いや、そこまでしなくても…」
と、ハラハラしながら見ていた記憶があります。

そんな父が暮らしている実家は、
はっきり言ってものすごく汚いです。
(男だけが長年一人で住んでいたら、そりゃね、、、汗)
帰省しても、とても泊まれる状況ではありません。
2歳の娘を実家に上がらせることは、到底無理なレベルです。

なので今回の帰省も、夫と私と娘は、市内のホテルに宿泊して
伯母や父に会いに行くスタイルにしました。
そのほうがお互い、必要以上に気を使わずに済みますしね。

市内のショッピングセンターで父と待ち合わせして、
蕎麦屋さんで夕食をとりました。

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↑父、娘、私。
じいじの手をニコニコしながら握る娘に
とろけまくっていた、じいじでした(笑)

父は、孫娘にずっと目尻が下がりっぱなし。
「青森の、じいじだよー」
娘にそう声をかけていました。

娘は、まだ「じいじ」とはっきり発音できないので
「じいじ」というよりは「ぎいぎ」ですが(笑)
「ぎいぎー」
と娘が父を呼ぶたび、父は
「はいはいー」
と返事していました。

私には見せたことがない、「じいじ」の顔。
孫は可愛いというのは、どこの家も同じだと思いますが
我が家も御多分に洩れず、といったところでしょうか。

父がチョイスしたお蕎麦屋さんは
お蕎麦も天ぷらも美味しく、店員さんの応対も温かくて
楽しいひとときを過ごせました。

父と2人で、実家で暮らしていた頃の私は
父の一挙手一投足が、目にも鼻にもついて
毎日イライラしっぱなしでした。
父とまったく会話しない日も多かったです。

お酒ばかり飲んで、私が作った食事にも手をつけず
居間でごろ寝していることが多かった父。

ブチ切れた私は、焼酎の1.8リットルのボトルを
台所の流しに持っていき、じゃーーーーーーと
中身を流したことがありました。
頭に血がのぼって、止められませんでした。

その後、ボトルには水を入れてやりました(笑)
もちろん父は、そのことに後から気づいたことでしょう。
でも、咎められることはありませんでした。

もう、ほんとに一刻も早く実家を出たい。
父から、実家から、青森から離れたい。
20代半ばぐらいまで、毎日毎日そう思っていました。

でも…
あの時点で実家から出ていたら、今の私はいなかったでしょう。
お金もなかったし、何より当時の自分に足りなかったのは
「感謝する」気持ちです。

あの時点で実家を無理やり出て、県内でアパートを借りたとしても
正社員で働いていたかどうかはわかりません。
もしバイトだったら、少ない給料でやりくりすることに
なったでしょう。

そうなると貯金は難しいし、生活に必要な家電なども
満足に買い揃えられなかったかもしれません。
そんな状況での一人暮らしは、楽しめなかったはずです。

だから自分のことを見つめ直し、これまでの行いを反省したうえで
父としっかり話をしてから、29歳で青森を離れたことは
本当によかったです。
一人暮らししつつ、貯金もしっかりできる程度の仕事に就けたし。
自分にとってのベストタイミングだった、と思っています。

そして、33歳でのちに夫になる男性と出会い、
34歳で結婚して、夫の転勤で全国あちこちに住み、
42歳で妊娠、43歳で出産。

それなりにいろいろあったけれど、今の私は本当に幸せで
何の不満も、不安もないです。
ただただ、自分に関わってくれる方たちに感謝する毎日です。

こんな自分になれたのは、父の娘として生まれて
あの家で育ったからです。

これからもなるべくマメに青森に帰省して、
父にも孫を見せにいこうと思っています。

実は私、この年齢になっても
父のことはリアルでは「パパ」と呼んでいるんです。
恥ずかしいですよね(笑)

でも子どもの頃からずっとそうだったから、
今さら「お父さん」と呼ぶほうが、もっと恥ずかしいんです。

というわけで。

パパ、いつもありがとう。

お酒はほどほどに…って言いたいところだけど、
仕事も忙しくてストレス解消も要るだろうし。
飲みたいときはまぁ、身体とお話しつつ
楽しく美味しく飲んでください。

これからも、孫の成長を一緒に見守ってね。

青森帰省話、次が最終回の予定です。