コミュ症&43歳で高齢出産ママの日記*神山ひなた

「人付き合いが苦手なまま、ラクに自分らしく生きる」を人生のテーマに、日々実践中。

「世の中の荒波に揉まれて、強くなっていってほしい」2歳の娘への願い

数日前の朝、保育園に娘を送っていったときの出来事。

園の玄関で出迎えてくれた若い先生に向かって、
あろうことか、うちの娘がふざけて
先生を叩くふりをしたのです。

先生はさすが慣れたもので、
「あらあらー、◯◯ちゃん(←娘)、どうしたの?」と
笑顔で対応。

しかしその後、私が娘を
「こらっ、先生をたたいたらダメでしょ?」
とたしなめると、娘はちょっと泣きそうな顔に。

すると、一連のやり取りを見ていたベテランの先生が
若い先生にこう声をかけました。
「ちょっと代わろっか」

そして、私にこう言ってくれました。

「◯◯ちゃん、もしかしたら、保育園で他のお友達から
叩かれたことがあるのかもしれません。
その八つ当たり?みたいな感じで、先生を叩こうとしたのかも。
『先生は優しい、叩いてこない』って、◯◯ちゃんは
わかっているから。

もしそうだとしたら、
私たち保育士の目が届いていないところで
そういうことがあったということなので、申し訳ないです。
これからもっと気をつけていきます」

ほぉーーー、なるほどーーー。
先生の分析に、私は驚きながらも納得しました。

他の子に叩かれたストレスを発散させるために、
自分に優しくしてくれる大人に甘えて、八つ当たりする。
人の行動には必ず理由があるから、
そういうこともあるかもなぁ、と。

ただ、私はこうも思いました。

「娘よ。
もっともっと世の中の荒波にもまれて、強くなるんだ」(笑)

娘を1歳後半から保育園に入れたのは、
早いうちから、他の子どもたちとたくさん触れ合って
「世の中にはいろんな人がいる」ということを
体感してもらいたい、と思ったからです。

私自身、子どもが少ない過疎地域で生まれ
父子家庭で育ったこともあってか、
他の子どもと遊ぶ機会が全くと言っていいほどないまま
4歳で幼稚園に入りました。

そのため、友達の作り方や、他の子と遊ぶ方法、
そして自分を表現する方法がわからず、本当に苦労しました。

未だに覚えているのですが、私は小1の時に行った遠足で
皆から離れたところにレジャーシートを広げ、
ひとりでお昼ごはんを食べようとしました。
誰と一緒に食べていいか、わからなかったから。
その様子に慌てた先生たちが、私をグループの輪に引っ張って
連れていったんだっけな(笑)

そんな私は今も、相変わらず単独行動が大好きです。
ママ友も1人もいないし。
でも、必要なときは周りの人とちゃんと話せるし
自分の意志を相手に伝えることもできるようになりました。

子どもは、周りの大人がやきもきしなくても
ちゃんと成長していける。
子ども同士の輪の中で得る、さまざまな経験を糧として。
私はそう思っています。

娘には、今のうちからいろんなお友達と触れ合って
時にはケンカしたり、泣いたりしながら
さまざまな経験を積んで、心の根っこが太い子になってほしいです。

そのためにも、家では娘と毎日毎日スキンシップして、話をして
「パパもママも、あなたのことがだーーーいすきだよ」
と伝えています。
「親に愛されている」という実感こそが、
外の世界へ飛び出していくための原動力になるはずだから。

もちろん、もしも将来
「あ、ここは親が入ったほうがいいな」という場面があったら
そのようにして、娘をしっかり守ります。

でもふだんは、少し離れた場所から見守る、ぐらいの気持ちで
子育てしていきます。
愛しているからこそ。

f:id:hinata-kamiyama:20220604062140j:image